勉強方法

中学受験の最終目的は合格

中学受験の期限とゴール

中学受験は合格がゴール

仕事をしていれば分かることですが、どんな仕事にも必ず期限とゴールがあります。
期限内にゴールにたどり着くために、何を、いつまでにしなければならないか、ということを考えて仕事をしていくのが普通の大人の考え方ですよね。
皆さん、お仕事をしているときは普通にそう考えて行動していると思います。

さて、中学受験ではどうでしょうか?
中学受験でも明確なゴールが存在します。
言うまでもなく、それは6年生の2月1日から3日(東京なので)に志望校の入試問題をその学校に行って時間内に解いて合格点以上正解することです。

成績や偏差値は手段であって目的ではない

しかし、中学受験は勉強の期間が長いことと、親の不安、子供のストレスが大きいことからこうした発想で勉強に臨んでいる人が極めて少ないように思います。
特にうちは塾に行っていなかったため、塾に行っている大多数の皆さんが、目の前の塾の勉強と成績を上げることだけに必死になってしまっているように感じました。
まあ、そりゃそうですなんよね。塾の成績や偏差値が良ければ、その間は親も子供も心安らかになれます。みんなハッピーです。
しかし、最後、合格発表というその日はやって来るのです。
いくら成績が良くても、その時に合格しなけりゃ意味がありません。
受験勉強の真っ最中はそんなこと、おっかなくて考えたくもないのですが、合格発表の掲示板を見に行く瞬間は必ずやってくるのです。


これは、YouTubeにアップされている麻布中学の合格発表の、知らない人からしたらなんてことない、つまらない動画です。
しかし、中学受験を経験した、あるいは経験中の親御さんなら分かるはずですが、思わず胸がドキッとする、最後の審判の瞬間です。
私も受験中にこの手の動画を発見して「あ~、こんな日が来るのかあ~・・・」と胸がキリキリした思い出があります。
でも、中学受験を始めた以上、必ずこの瞬間がやってくることを胸に刻んでおく必要があります。

では、塾の成績や偏差値が上位で、合格ラインを越えていたら必ずこの瞬間に番号があるのでしょうか?

偏差値の合格ラインは正確か?

もし、極めて正確に各塾の模試の偏差値が学力の反映として機能していればどうなるでしょうか?
偏差値が極めて正確に、まるでドラゴンボールのスカウターのように「学力」を正確に表現できていたら、
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となるはずです。
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ところが、実際は、
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という感じになっていますよね。
まあ、超単純化した図式なので、実際はもっとぐにゃぐにゃした図になってますし、もっとすそ野が広くなっています。
「サピックスの合格力判定資料」など合格者と不合格者の分布図をしっかりと見ていただければ分かると思います。

私はこれらの「不合格者」の分布を見て思いました。「結構高い偏差値でもボロボロ落ちるんだ・・・」と。

つまり、高い成績を維持していても、合格できない子供さんはたくさんいるという事実に目を背けてはいけません。

偏差値と合格者分布のズレ

こんなに高~い偏差値を維持しつつ、不合格となるお子さんがたくさんいるのに、なぜ皆さん塾の偏差値にこだわるのでしょうか?
それは、ズバリ安心感なんだと思います。
だって、偏差値が高ければ親は安心します。
子供だって、単純にうれしいですよね。
塾側からしても、成績さえよければ、合否の結果はどうなろうと「当日の運がなかっただけですよ」「本当にたまたまですよ」「実力はあったはずなんですが」などなど、いくらでも言い訳ができてしまいます。

この、偏差値と合格者分布の違い、ここはしっかり突き止めないといけないところです。
ここにズレがある以上、塾の成績や偏差値を上げたからといって合格するわけではないということなんです。
もちろん、偏差値が高ければ、合格の確立が上がりますが、高い偏差値でも「なぜ合格できない子供さんがいるのか」が分からないと、ギャンブルになってしまいます。
偏差値の見方をはじめとしたこの辺のノウハウは長くなるので別の記事にしますが、偏差値に頼りきらないで、合格するエッセンスを掴まなければなりません。

なぜ、私がこんなことを考えるようになったかというと、自分自身、苦い経験があるからなんです。
実は大学受験時代、高い偏差値を出せるようになっていても、志望していた大学には見事に振られました(;´Д`)
子供にそんな経験をさせるわけにはいきません。
もう、必死です。はい。

ちなみに、これも別の記事にしようと思っていますが、うちは一度も合格率80%のラインは越えたことがありません。
サピックス偏差値で60くらいの学校に合格しましたが、最後の模試なんて50を切って、さすがに私でも真っ青になりました。
家庭教師の先生は「まあ、大丈夫でしょ」と、どこ吹く風で、志望校はそのままキープ。
それでも合格しました。

中学受験は合格プロジェクト

親はプロジェクトマネージャー

私は、「合格のために何をいつまでに準備しなければならないのか」ということを親が必死に考えなければいけない、と思っています。
長期間にわたる勉強の戦略はどうしても親がやらなければなりません。
まだまだ小学4年生ですから、合格を見据えた勉強の方針なんて分かるはずもないんです。
私はこれを家庭内プロジェクトと思って取り組んできました。
さしずめ親はプロジェクトマネージャー、子供はプレーヤーというところでしょうか。

親はプリントの整理とお弁当だけ作って、勉強はプロである塾に任せましょう、という御意見もあると思います。
もちろん、親身に個別の生徒さんに向き合って、子供の特性や個性を見抜いて勉強の方法や教材のセレクトをやってくれる先生もいるかもしれません。
そんな先生がいたら本当にラッキーなので、大事にしてください。
しかし、実際は授業の後に質問するにも列を作らないといけない教室がほとんどです。
これは塾によっても違いますし、担任や教室にもよるのでしょうが、どこもたくさんの生徒さんを抱えていますから、なかなかそうしようと思っていてもできないのが現実だと思います。

それと、受験業界全体に言えることですが、塾の成績や偏差値を中心に勉強をしている点も気になりました。
特に私が違和感を覚えたのは中小規模の塾や家庭教師が「サピックスの成績を上げます」という宣伝をしていることです。
いやいや、サピの成績はともかく、あんたが合格させなさいよ、と突っ込みたくなりませんか?
決して「塾の成績を合格ラインまで上げること」がゴールではないはずですよね?
どうしてもこの風潮には最後までなじめませんでした。

やはり、中学受験は親子で乗り切らないと納得のいく結果にはならないと確信しています。

最終目的地である過去問

さて、このプロジェクトの最終目的地である「過去問」は、早いうちにプロジェクトマネージャーである親が知っておかなければなりません。

私ははっきり言って過去問は重要だと思っています。

例えば、皆さんがこれから資格試験を取ろうと思ったら、何をまず目標にするか。
そりゃ過去問が解けるようにするんだと思うんです。
全く過去問を無視してその分野の勉強を極めればいい、というのはかなり目標があいまいになってしまいます。
過去問を知った上で、どういう勉強をすべきかを考えなければ、マネジメントはできません。

というわけで、4年生の夏休みにはいろいろと過去問を買ってみました。
どこを買ったらよいか迷いましたが、まずは上から見てみようかなあ、と気楽に上位から5校くらい、適当に中古で安いものをアマゾンで注文しました。
上位校は過去問も結構出回っているようで、中途半端な中古(10年くらい古いとかなり高いです。)であれば結構安く手に入ります。
それこそ数百円で買えるものもあります。

親御さんたち、皆さん解いたことがない人も多いようですが、それってひどい話だと思いませんか?
自分でできないことを子供にやらせて、できないと怒るって、会社だったら相当むちゃぶりなブラック上司ですよね。
私は、もちろんやってみました。

当時、最初に過去問集を開いて適当にさらさらとやってみようと思った矢先・・・解けない・・・(”Д”)

まじ、これ中学受験ですか?と聞き直したくなる難しさ。
しかも制限時間ありですよ。ほんと無理。
衝撃でした。そりゃもう。

4年生の勉強なんてかなりしょぼい。
解答を見なくてもほとんど解けます。
それが過去問になると・・・突然・・・普通に大学を卒業した大人である私が解けない!
私、受からないじゃないですか・・・

こりゃあ、どうしたもんか、と呆然としたと同時に、最後まで親だけで教えるのは絶対に無理だなと確信しました。
実はその後、私も息子とともに勉強し続けた結果、過去問も解けるようになっていくんですが、この時点ではまるきし歯が立たなかったんです。

それと私が最初に過去問を解いて感じたことは、4年生の勉強との差です。
4年生で勉強している内容と、この過去問の問題がどうしても頭の中でつながらないのです。
そう、差がありすぎるんです。
どこかで急坂が来るに違いないなと思いながら、その時はプロにお願いしないと難しいなと危機感を持っていました。

とりあえず、まだまだ4年生、始めたばかりです。
まだ解答を見なくても教えられる範囲です。
しばらくこのまま様子をみるかなと、できない自分にふたをして、4年生の前半はZ会を淡々とこなすことにしました。

でも、中学受験を目指すお子さんがいる親御さんは必ず過去問だけは目を通しておいた方がいいですよ。
そうしないと、子供がやっている現在地点と最終目的地が分かりません。
まあ、一番の効果は「子供に優しくなれる」ことかもしれませんが。